嫌いな言葉「やらない善よるやる偽善」
そもそも、「偽善」という言葉の意味がねじれている。これは最近の傾向だ。本当は、人のために良いことをしていれば、それは「善行」なのだ。以前は善行をおこなっている人に対していちいち「偽善だ」と騒ぐ馬鹿はいなかった。
こういう馬鹿の言う「偽善」の定義は、「うわべは良いことをしてるが、自分の利益のためという思惑でやってる」というものだ。
が、よく考えてみるとこれは明らかにおかしい。善行をおこなっている人の気持ちを勝手に推測している。自分勝手な邪推で偽善かどうかが決まるなんて、定義の方が間違っている。むしろ、このねじれた意味の「偽善」という言葉の使い方は、むしろ偽善者の方が頻繁に使い、広めたものではないかと思う。
本当の偽善者は存在する。自分でも、手話歌の問題を追及するうちに、手話歌の背後には偽善者が存在することがわかってきた。彼らは、耳のきこえない人たちに音楽を伝えるつもりが初めから無いのだ。あくまでも良いことをしているフリをする為に、手話歌を利用している。
この問題は、自分のウェブサイトにまとめてあるので、そちらを見ていただきたい。
こうした偽善者の存在に気づいてから、改めて世の中を見渡してみると、他にもこういう偽善者がいることに気づかされる。募金詐欺をしかけた「ホワイトバンド」しかり、24時間テレビ「愛は地球を救う」しかり。彼らは事をしかける側にまわる。求めに応じて善行をおこなうなんて、受け身な姿勢ではない。
そして彼らは言う。「やらない善よりやる偽善」と。
大衆を動かしあおり立てる為の詭弁として使っているのだ。
東日本大震災後、偽善者が跋扈する!?
こんな大きな災害が起きた後では、偽善者たちはこれをもっけの幸いとして工作を仕掛けるのではないか。自分はそう危惧した。そして、残念ながらこの危惧は的中してしまった。あまり報道はされていないが、本当に偽善者が暗躍したのだ。
この言葉自体は詭弁だという事を、人々に理解してもらうにはどうすれば良いのだろうか。自分なりの危惧の元に 2011/4/29、Yahoo! 知恵袋に質問を出してみた。
そうしたら、うまい説明法を出してくれた方がいた。その sengoku386 さんの回答を、ここに引き写す。
「やらない善よりやる偽善」の詭弁はこうして論破する
Yahoo! 知恵袋「やらない善よりやる偽善」が詭弁だとどう説明しよう?
- 「やらない善よりやる偽善」は、言葉の曖昧さにつけ込んだ詭弁術。
- しかし大衆は難しい話が苦手なので、真正面から論理ずくで説明するのではなく、ハッと気づき納得させる工夫がいる。
- 「やらない善」と「やる偽善」の前に入るべき単語が、故意に省かれている。
- この省かれた単語を補ってやればいい。この単語として、偽善者がねらっている目的を的確に示したものを入れるとなお良い。
具体例
- ホワイトバンド
- 「募金詐欺」をやらない善より「募金詐欺」をやる偽善
- 手話歌
- 「聴覚障害者をのけものにする手話歌」をやらない善より
「聴覚障害者をのけものにする手話歌」をやる偽善
なるほど、こうすれば「やらない善よりやる偽善」という言葉のごまかしが明確になり、大衆を扇動しようとする偽善者の真の意図がわかりやすくなる。誰の目にも、詭弁だとハッキリわかる。
この回答を出してくれた sengoku386 さんが出てくる前の回答には、納得できるものがなかった。この回答をいただいた後で読み返したところ、どうやら故意に回答をはぐらかす方向で誘導しようとした人がいたようだ。
例えば、
「やらないよりやる方がいい」と省略すれば解り易くなる
という回答は、 sengoku386 さんの回答とはベクトルが真逆なのだ。正解から遠ざけようとする意図が透けて見える。他にも、質問の意図を無視した、全然回答になっていない回答が多かった。
どうやら Yahoo! 知恵袋には、都合の悪い質問が出てくると、回答を誘導しようとする人達が張り付いているようだ。これは別に妄想ではなく、2ちゃんねるのような電子掲示板では、ネット工作員の存在は以前から周知の事なのだ。「ネット風評監視サービス」でウェブ検索してみると良い。本当にそういうサービスがある事がわかるはずだ。ウィキペディアでは監視しか触れてないが、実際には風評の操作・誘導までやっている。
ウィキペディア 「ネット風評監視サービス」
この件で、 Yahoo! 知恵袋にもネット工作員が存在することが確信できた。
きちんとした回答を出してくれた sengoku386 さんだが、Yahoo! 知恵袋ではそれっきり二度と姿を現さなくなっている。このハンドルだが、どうやら YouTube に尖閣諸島問題の漁船衝突の映像を流した人が使ったハンドル sengoku38 のもじりらしい。左翼的なものに反感を持っている人なのだろうと思う。